原付バイクは軽快で取り回しが良く、移動手段として人気のある乗り物です。
通勤や通学で使っている人も多いことでしょう。
車両の小型化やエンジンの出力の限界から、運転する人にとって怖い思いをすることがあります。僕自身も原付に乗っていた時期がありましたが、結構怖い思いを何回もしてきました。
今回は原付バイクで走る時に怖い思いをした経験を共有し、安全な運転に役立つ情報をまとめていきます。
念の為ですが、原付とは50ccだけでなく125ccまでのバイクのことを指します。
原付で怖いと感じる時
右折時(50cc以下は二段階右折)
50ccバイクは右折進行方向の車線が三車線以上の多通行帯道路で、さらに信号や警察官により交通整理されている、二段階右折禁止の標識が出ていない交差点で二段階右折をする必要があります。
ちょっと分かりにくいのでもうちょっとざっくりお伝えすると片側3車線以上の道路で二段階右折する必要があります。
二段階右折しないで交差点を曲がった先に警察がいれば、違反点数1点、反則金3000円となります。
排気量50cc以下の第一種原動機付自転車(以下「原付」)は、通行帯が3車線(片側、一方通行とも)以上ある道路の交差点を右折する場合に「二段階右折」という右折方法を取ることが義務付けられています。また、交差点の手前に二段階右折を指示する青色の「原動機付自転車の右折方法(二段階)」の標識があれば、車線の数に関わらず標識の通りに二段階右折が必要です。これは道路交通法第34条5項に規定されたルールで、違反すると「交差点右左折方法違反」となり、点数1点、反則金3000円が科せられます。
引用;50cc以下の原付は、3車線以上ある道路の交差点を右折する場合に二段階右折が必要です。
- 曲がりたい交差点の左車線でウインカーを右に出しながら直進。
- そして交差点を過ぎたところで停車して向きを変える。
- 向きを変えた先の信号が青になったら直進。
二段階右折は上記の流れになるんですが、正直怖いですね。
特に1.のウインカーを右に出しながら直進は本当に怖い。周りの車や対向車を惑わせる原因にもなるでしょう。
「え?ここから右折するつもりなの?」とか「交差点で車線変更したいの」と思わせても仕方ありません。
安全のためのルールだとは思いますが、逆に危ないし怖い思いをすることもあるでしょう。
バイパスや大通りを走る時(30km/h制限は必要なのか)
原付は自動車に比べて速度が遅く、車線変更や急な減速などに対応しづらいため、バイパスや大通りを走るときには怖さを感じることがあります。
元々排気量が小さくエンジンの出力も非力なので、信号が少なく流れが速い道路は怖い思いをしますね。
片側3車線で流れが良いバイパスなんかは100km/h近くで走っている車も多いです(もちろん速度超過ですが)
怖い思いをしたくない人は流れの良いバイパスを避けると良いかもしれません。
ちなみにバイパスといっても色々あって、中には自動車専用道路であったり、排気量制限があるバイパスもあります。
制限があるバイパスの手前には必ず注意書きの看板がありますので、バイパスに乗る際はきちんと確認しましょう。
夜間走行時
暗闇での視界が制限されます。夜間には車両のライトや街灯に頼らざるを得ないため視野が狭くなります。これにより路面や障害物、その他の車両が見えにくくなり事故のリスクが増えます。
夜間は交通量が減るため、周囲の状況が予想しづらくなります。特に原付バイクは速度が遅く車体も小さいため、後続車両から見えにくく追突事故の危険性が高くなります。自動車を運転すると分かりますが、原付は小さく見えるので見落としてしまうこともあるでしょう。テールランプの玉切れをしていたら最悪です。
夜間は疲れや眠気が蓄積しやすいため注意力が低下することがあります。長時間の運転や過度なストレスにより反応速度や集中力が低下し交通事故の危険性が高まります。
夜間は天候によっても安全性が大きく変わります。雨や霧などの悪天候下では視界が大幅に制限され、路面が滑りやすくなるため交通事故のリスクが高まります。
上り坂を走る時
原付バイクはパワーがありません。上り坂では露骨に速度が落ちていきます。排気量が小さいので仕方がないのですが、他の車に煽られたり追い越しをかけられると怖いですよね。
特に山間部の信号が少ない登り道が長く続くとどんどん追い抜かれて怖い思いをするでしょう。
道幅が狭い時は自分の後ろに車がたくさん詰まってしまうので、心理的な圧迫感もあります。
対処法としては長い上り坂を避けるというものがありますが、山間部の道は限られてくるのでなかなか難しいかもしれません。
停車時に発進する時
坂道での発進は怖いですよね。MT車ともなれば尚更です。坂道発進はブレーキ、クラッチ、アクセルの操作を適宜行う必要があります。
操作をミスれば坂道を下ってしまったり、最悪転倒してしまいます。そうなれば後続の車両に迷惑をかけてしまうことも。
スクーターであれば楽なんですが、MTバイクだと苦労しますね。特に路上デビューしたばかりの時は危ないです。怖い思いをした人も多いでしょう。
大型車両とすれ違う時
原付バイクは車両が軽いです。50ccスクーターともなれば70~80kgぐらいなんですよね。人間1人分ぐらいしか重さがありませんん。
車体が軽ければ対向車が大型車だった場合に風圧が半端ありません。トラックが反対車線で猛スピードで走っていればすれ違いざまに吹き飛ばされそうになります。
開けた国道を原付で深夜に走っている時に怖い思いをしたことが何度もあります。
自転車の追い越し時
自転車は車両扱いになるので、車と同じ車道を走ることになります。歩道が広い場合は歩道を走っている場合もありますが道路交通法としては車道を走るのが正しいです。ロードバイクが車道を走っているのはよく見かけますよね。
原付で街中を走っているとロードバイクを抜かす場合がありますが、なかなか怖いですよね。
接触しそうになった経験もあります。
後ろから抜かそうとして自転車を引っ掛けてしまうと事故の過失割合としてはこちらが悪くなってしまいます。
自転車を追い抜く時はちょっと怖いですよね。
原付で怖いと感じる時まとめ
原付バイクで走る時に怖い思いをする経験は、誰にでもあるかもしれません。
大通り、夜間や悪天候、カーブや坂道、大型車両とのすれ違いなどが原因で怖さを感じることがあります。
交通ルールを守り適切に運転することで事故や恐怖を少しでも抑えることが出来ます(個人的に50ccの30km/h制限はいかがなものかと思っていますが)
原付バイクでの安全な運転を心がけ、事故や怪我のない楽しいバイクライフを送りましょう。