20歳ぐらいの頃ですが、僕が原付(50ccスクーター)で名古屋から京都までツーリングした時の話をしようかなと思います。
結構前の話なので今とは道路事情が変わっているかもしれませんが、原付ツーリングの楽しさが伝わればなと。
原付ツーリングで名古屋から京都までいった話
僕は20歳ぐらいの時にホンダのtodayという50ccスクーターに乗っていました。
自動車免許を取り日常の足としてバイクがあればということで近所のバイク屋で購入した原付です。詳しくはプロフィールで詳しく解説しています。
当時は学生で夏休みはバイトぐらいしかやることがないんですよね。自分の時間を自由に使える存在だったにも関わらず怠惰な生活を送っていました。
そんな中ふと京都に行ってみたいなと。「そうだ京都に行こう」じゃないですけど、行ってみたいなと思ったんですね。
当時いた名古屋から京都だと片道150kmぐらい。ざっくり6時間ぐらい掛かるのではないかなと見積もっていました。
今みたいにスマホも無い時代です。ガラケーと自分の土地勘だけを頼りに京都方面に走りました。地図すら持っていなかったのでかなり無謀なことしていたのかなと思います。
朝暗い5時ぐらいに出発。しっかりと睡眠を取っていたこともあり快調に走り出します。市街地は通勤ラッシュが始まる時間前には抜け出して、太陽が上がってくる頃には田舎道を走れるぐらいの位置まできました。
夏の朝は気持ちいいんですよね。暑いは暑いんですけどそれがまた良い。そして行ったことない土地を走ることが何よりも楽しくて。自分がバイクにのめり込んだのもこの原付ツーリングが一因だったと思います。
愛知県から岐阜県、岐阜県から滋賀県へと入ります。ひたすら21号線を東進。関ヶ原を越えた辺りからかなりの田舎道になったのを覚えています。
この辺は普段自分が来る道でもなく、どこを走っても目新しい場所でした。ただ国道をまっすぐ走っているだけなんですけどね。それでも楽しかったのを覚えています。
米原、彦根、大津と南下していきます。時折見える琵琶湖がとても印象的でしたね。地図で見たことはあっても生で見るのは初めて。
大津まで来ると京都は目と鼻の先。隣の県なんですけど距離的には近いんですよね。
原付で京都に到着
京都に入ると雰囲気が一変します。まさに古都といった感じ。寺が本当にいっぱいあります。そして道路が狭い。路地は一方通行ばかり。
観光地は人通りも多く運転するのが怖かったのを覚えています。
清水寺、金閣寺といった有名どころに行きました。この2つは京都市街地の中では南東と北西なので位置的には離れているのですが、京都のことをなんも分かっていない僕はとりあえず知っている寺に行くことに。
清水寺は京都市の南東。滋賀県側からすると結構近いですね。山の中腹の駐輪場に原付を停めて商店街の道を上る。右も左も面白そうなお店ばかりで歩いているだけでも楽しいものです。
清水寺に到着。清水の舞台から飛び降りるという言葉があるぐらい、高い位置に築かれた清水寺。寺の雰囲気や景色がよく楽しい時間を過ごせましたね。
狭い京都の道を走って次は金閣寺。
社会の教科書で見た通りの金色のかっこいい建物を拝むことが出来ました。やはり生で見るのは違いますね。
ここまで来て夕方に。そのまま帰ることにします。
帰路
色々寄り道したり、違うルートで帰ろうかなと思ったこともありましたが、時間の制約があったのでまっすぐ帰りました。
行く時はすごいドキドキと楽しみがありましたが、帰りは同じルートということもあり感動は薄れていましたね。
単純に疲れていたというのもあると思いますが。
でも楽しい思い出ができたなと思っています。もう10年以上前の話になりますが、今でも思い出されますね。
原付の燃費はどれぐらいだった?
往復で300kmぐらい。原付のtodayの燃費がリッター30km/hぐらいだったので、使ったガソリンは10L程。タンク容量は5Lで早めに給油していたので3回ほど給油していた感じですね。
50ccの原付は燃費がとても良いので、移動コストがめちゃくちゃ安いんですよね。
当時はレギュラーガソリンがリッター120円ぐらいだったので、交通費は1,200円ほど。めっちゃ安い。
僕がバイクにハマった理由もこの維持費の安さが理由です。
原付ツーリング時の装備
- グローブ
- ウェア
- ヘルメット
グローブ
僕は教習所でもらった教習用のグローブで走っていました。僕が通っていた教習所はグローブを無料支給してくれたんですよね。
無料の支給品なので品質はあまり高くありませんでしたが。軍手よりもちょっとましかなといぐらいの品質。ピンクの滑り止めが印象でした。
当時は学生で金もなかったので教習所のグローブを使い回していましたが、素手よりもマシかなと思っていました。
ウェア
バイクウェアも用品店で安く売られているものを買いました。
とりあえず何か着ていればよいかなと。私服でそのまま乗るよりもマシかなという感じでしたかね。
もちろん原付とはいえ転倒したらそれなりの怪我をすると思うのできちんとしたウェアを用意した方がいいです。
パッドが入ったウェアを着ておくだけでダメージは全然変わりますからね。
ヘルメット
ヘルメットは半ヘルでした。安全性を取るならフルフェイスが良いのですが、フルフェイスを買うお金がなかったので半ヘルで間に合わせていましたね。
50ccスクーターであれば半ヘルでも良いのかなと思います。個人的には。
ただ安全性を取るならフルフェイス>ジェットヘルメット>半ヘルです。安全性を取るか値段や手軽さを取るかってところですね。
原付ツーリングの注意点
- 30km/h制限で捕まってしまうことも(50cc)
- 自動車専用道には注意
- 任意保険には加入しましょう
30km/h制限で捕まってしまうことも(50cc)
50ccの場合は30km/h制限があります。
個人的には逆に危ないんじゃないかと思いますが、日本の道路交通法で定められているので仕方がないです。
流れが速い大通りでは制限速度に注意しましょう。
自動車専用道には注意
原付ツーリングをしていると自動車専用道に出くわすことがあるでしょう。
基本的に原付お断りの道が多いので誤って進入しないようにしましょう。
誤って進入してしまうと、通行禁止違反で違反点数2点、反則金5,000円となります。
任意保険には加入しましょう
原付は任意保険に加入しないよという方もいますが、原付もバイクです。バイクに乗る以上は任意保険は必須だと思います。
ファミリーバイク特約でも良いので何かしらの補償は受けられるようにするべきでしょう。
バイクの任意保険は事故の補償を受けられるだけでなく、ロードサービスも受けられます。
原付ツーリングまとめ
原付でももちろんツーリングを楽しめます。燃費が良いので1日走ってもガソリン代がそんなにかからないのはいいですよね。
原付には30km/h制限や自動車専用道を走れないといったデメリットもあるので、慣れない道を走る時は注意しましょう。