- OGKヘルメットの安全性はどうなの?
- 過去にJIS規格が取消になったけど大丈夫なの?
今回はOGKヘルメットの安全性についてまとめていきます。
OGKカブトはバイクのヘルメットメーカーとしては有名です。バイク屋のお客さんでも使っている方多かったですね。
ファンが多いOGKヘルメットですが、実は過去にJIS規格が取消になったことがあります。
この記事の前半ではOGKヘルメットの安全性、後半でJIS規格取消について触れていきたいと思います。
ヘルメット選びの参考になれば幸いです。
OGKヘルメットの安全性が高い理由4点
- 風洞実験
- 安全性能実験(高強度複合素材帽体)
- レースの世界でも活躍
- 空力解析も徹底
OGKヘルメットの安全性については以下の記事を参考にしています。
関連;https://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/products/brand.html
OGKヘルメットの安全性が高い理由①風洞実験


日本有数の実験用風洞施設の中で、プロのライダーが実際にマシンに跨り、ヘルメット形状による気流の変化を分析しています。空気という目に見えない物体の流れの可視化と、空気の流れによって発生する揚力・抗力などの数値化に取り組んでいます。
バイクで走行すれば気流が発生し、ヘルメットの空気抵抗や空気の流れはヘルメットの性能に大きく影響します。
空力が悪いとライディングにも悪影響ですし、快適性も下がります。場合によっては風切り音が発生して不快に感じる場合もあるでしょう。
OGKでは実験用の風洞施設で徹底的にヘルメットの品質を高める研究をしています。
空力は目に見えない部分なので、専門の設備で徹底的に調査や対策してくれるのは助かりますね。
OGKヘルメットの安全性が高い理由②安全性能実験(高強度複合素材帽体)


衝撃吸収試験は、センサー付き人型模型を用いてリアルな安全性を追求し、また、貫通試験やアゴヒモ強度試験も、各規格をクリアするために繰り返しテストを実施しています。
社内のテストラボには様々な試験機器を備え、衝撃吸収、貫通テストなど国内外の安全規格に応じた厳しいテストを繰り返し実施。また各国の契約ライダーの使用ヘルメットを回収し性能を再調査するなど、さらなる安全追求を行っています。
高強度複合素材帽体「A.C.T.(Advanced Composite Technology)」
高性能ガラス繊維と引っ張り強度、弾性に優れた有機繊維を組み合わせたKabuto独自のA.C.T.構造シェル。モデルや規格により最適な積層枚数や樹脂を組み合わせ、軽量でありながら耐貫通性、衝撃吸収性に優れた構造としています。
ヘルメットは頭を守るものです。
当たり前ですがw
ヘルメットの強度や衝撃吸収性に関しては、専用の設備で何度もテストを行っています。
特に「高強度複合素材帽体」はガラス繊維や有機繊維を組み合わせて丈夫且つ弾力に優れた品質を維持しています。
OGKヘルメットの安全性の最も重要な部分と言えます。
OGKヘルメットの安全性が高い理由③レースの世界でも活躍
レースではMOTO-GPや全日本選手権をはじめ、国内外の主要サーキットにおいてレーシングサービスを展開、Kabutoユーザーへのサポート活動を行っています。現場で収集した声は、開発セクションにて分析・検証を行い、製品へフィードバックしています。
OGKのヘルメットはMOTO-GPや全日本選手権といった有名なレースでも活躍しています。
レースの世界で培った技術を一般のヘルメットにも還元。
ハイレベルな品質を維持出来る秘訣です。
OGKヘルメットの安全性が高い理由④空力解析も徹底
設計段階では風洞実験設備を用い、走行時におけるヘルメットの空気抵抗、浮き上がろうとする揚力に加え、気流が要因となる共鳴音、またベンチレーションによるヘルメット内部温度など、空力に関するさまざまなチェックを行っています。
設計段階では風洞実験設備を用い、走行時におけるヘルメットの空気抵抗、浮き上がろうとする揚力に加え、気流が要因となる共鳴音、またベンチレーションによるヘルメット内部温度など、空力に関するさまざまなチェックを行っています。
ヘルメットの安全性と関連してくるのが空力。
バイクは走れば走行風がヘルメットに当たります。
- 空気抵抗
- 揚力
- 共鳴音
ヘルメットに求められるのは衝撃から身を守ることだけではなく、走行風にも対処しなければなりません。
特にスポーツバイクともなれば200km/h以上余裕。
近年のバイクは車種によっては300km/h以上で走ることも出来てしまいます(もちろん公道で出してはダメです)
300km/h近くで走る時の走行風は相当なものです(大人にヘルメットを思いっきり押し込まれるぐらいの風圧)
当然、ヘルメットのフィルムがとても大切になってきます。
OGKのヘルメットは幾度もテストして空気抵抗を最適化しています。
ヘルメットの外側だけでなく内側の対策もバッチリ。
ヘルメット内は蒸れやすいです。
- 体温
- 汗
- 息
ヘルメット内の環境は外気とは全然違います。
空力を最大限対策しつつ、ヘルメット内にも外気を取り入れる為のベンチレーションを設定。
ヘルメット内の環境を最適化するのに役立ってくれます。
ここまでヘルメットの安全性についてまとめてきました。
冒頭でも触れましたが、OGKヘルメットは過去にJIS規格を取消されています。
安全性は大丈夫なんでしょうか?
OGKヘルメットは過去にJIS規格を取消になったことがある
OGKヘルメットは過去にJIS規格を取消になりました。
弊社東大阪衣摺工場のJIS認証取消における今後の対策について
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
この度の件につきましては、お客様、取引先様をはじめ、関係者各位に多大なご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
この度、令和元年11月25日付にて弊社大阪府東大阪衣摺工場の、「JIS認証取消」となりました件について、弊社における今後の対策を次の通りお知らせ申し上げます。
引用;https://www.ogkkabuto.co.jp/notices/important_motor/jis_1.html
JIS規格は工業製品に対する一定の品質を保証する為の規格。
この規格から外れたとなると「品質面に問題があるのでは?」
と思ってしまいがちです。
このJIS規格取消は製品に対してではなく、あくまで工場の生産体制がJIS規格から外れていただけということです。
ですので、作っている製品(ヘルメット)に対するJIS規格取消ではないという点は安心して良いのかなと思います。
作っているものは良いんだけど、生産体制が一部良くなかった。
これがJIS規格取消のざっくりとした概要です。
OGKヘルメットの安全性まとめ
- 風洞実験
- 安全性能実験(高強度複合素材帽体)
- レースの世界でも活躍
- 空力解析も徹底
OGKヘルメットの安全性についてまとめました。
転んだりぶつけた時の衝撃吸収性だけでなく、走行風や空力についてもしっかりと設計されているのがOGKのヘルメットの特徴。
JIS規格取消も過去にはありましたが、製品(ヘルメット)に対してではなく、工場の生産体制に対しての処分です。
製品自体に問題がある訳ではないので、安心して良いのかなと思います。